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January 28, 2019

母なる大地アフリカ-侵蝕と掠奪の歴史

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3日ぶりの言挙げ――
何処かへ旅をしていた訳でも、体調を崩していた訳でもありません。
「新書 アフリカ史」なる、600頁にも及ぶ新書にしては大部の本書を読み出したら、
どっぷりと嵌まり込んでしまって、関連書を紐解いたり、或いはWikiを参照したりと、
読み了えるのに、先刻までかかってしまったのです。
太古の昔、人類の祖型たちを誕生せしめた彼の大地――
その母なる大地を出奔して、地球の各地域に分布拡大
それぞれに、原始から有史の時代へ、と歩み出してより
その末裔たちは、逆に、
彼の母なる大地を果てしなく侵蝕・掠奪しつづけてきたのだ――
その物語を、次第を、
噛みしめ、噛みしめ、読み継ぐのは、ナマナカでは……

―今月の購入本―2017年02月
201702

◇フィリップ・K.ヒッティ「アラブの歴史 (上)」 講談社学術文庫
◇フィリップ・K.ヒッティ「アラブの歴史 (下)」 講談社学術文庫
◇又吉直樹「火花」 文春文庫
◇高橋 敷「みにくい日本人」原書房
◇横山三四郎「ペルシャ湾」 新潮選書
◇永田和宏「生命の内と外」 新潮選書
◇スティーヴン・ファージング「世界アート鑑賞図鑑」東京書籍

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January 25, 2019

ん?!…、<X>十の手習い…?

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四十? 五十? 六十? はたまた、七十?

遠い記憶だが――
明治44年生れの親父殿が「四十の手習い」と使っていたのを、
幼い頃に耳にしたことがあったか、と朧気ながら思い出されるが…
江戸の頃はもちろん、戦前・戦中派あたりなら「四十の手習い」と云うのが当然だったろう。、
ところが、昨今では、<四十>や<五十>ではなく、「六十の手習い」と云うのが常用句らしい。
国語辞典にあたってみれば、「四十の手習い」は姿なく、「六十の手習い」があるのみだ。
昔なら、齢四十ともなれば、盛りも過ぎて、そろそろ後進に道を譲るべしか、
謂わば林住期なる後世を如何に過ごさんか、と「四十の手習い」に愉悦を見出そうとしたのだろう。
だが、今や、我々日本人の平均寿命は、伸びに伸びて、80歳を優に越えてしまった。
かほどに長寿社会となってしまっては、
嘗ての「四十の手習い」も、「六十の手習い」と付け替えねばならないのも、理の当然か。

然りながら、果たして、世界中の人々が、
これほどの長寿社会を営むように、成るのだろうか…?
富の均衡化ではなく、富の集中へとばかり加速してゆく、
高度資本主義社会の末路は、そんなにおめでたいものではない。
われわれ人類は、すでに破滅の道へと歩み出しているのだろう、きっと。

―今月の購入本―2017年01月

201701
◇青木 理「日本会議の正体」 平凡社新書
◇斎藤 環「オープンダイアローグとは何か」医学書院
◇斎藤 環.編「現代思想 2016年9月号 特集=精神医療の新時代」青土社

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January 21, 2019

スーパーブラッドムーン-Super Blood Moon-

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今宵はスーパームーンとや~~
おまけに、アメリカでは皆既月食で
スーパーブラッドムーン-Super Blood Moon-だったとや~~

―今月の購入本―2016年12月

201612
◇「Adobe InDesignCS4ベーシックマスター」秀和システム
◇坂本太郎 井上光貞.他「日本書紀〈3〉」 岩波文庫
◇宇治谷孟「日本書紀 <上> 全現代語訳」 講談社学術文庫
◇宇治谷孟「日本書紀 <下> 全現代語訳」 講談社学術文庫
◇文芸春秋編集「エッセイで楽しむ 日本の歴史〈上〉」 文春文庫


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January 19, 2019

Windows.10搭載機に買い換えたら…

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もうずっとPCはWindows.7でやってきたのだが…
10月にまったく不調となり、修理も効かないというので、
仕方なくWindows.10搭載機に買い換えたら、
Appliのバージョンアップが、まあいろいろと必要なこと――
この<ホームページビルダー>もその一つ

―今月の購入本―2016年11月

201611
◇坂本太郎 井上光貞.他「日本書紀〈4〉」 岩波文庫
◇坂本太郎 井上光貞.他「日本書紀〈5〉」 岩波文庫
◇大山誠一「天孫降臨の夢―藤原不比等のプロジェクト」 NHKブックス
◇五来 重「円空と木喰」 角川ソフィア文庫
◇島田裕巳「天皇と憲法 皇室典範をどう変えるか」 朝日新書
◇八柏龍紀「日本人が知らない「天皇と生前退位」」双葉社
◇ヘンリー・スギモト「北米日本人の収容所―記録絵画」叢文社
◇川合彦充「日本人漂流記 <上>」現代教養文庫 Kindle版
◇武田一度「かしげ傘―武田一度戯曲集」カモミール社
◇吉村 昭「吉村昭の平家物語」 講談社文庫
◇吉村 昭「わたしの普段着」 新潮文庫
◇吉村 昭「新装版 海も暮れきる」 講談社文庫

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January 17, 2019

座・九条から新しい小屋づくりへ

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工事契約完了――

完成オープンはいつになるか? 
残念ながら、なお確定はならず。
願わくば、4月末迄にはオープンしたい、
と強く申し入れたものの、確約の言質は取れず。
しばらくは工事の進捗を見守りつつ、判断するしかないようだ。

―今月の購入本―2016年10月

201610

◇中野三敏.編「日本の近世 <12> 文学と美術の成熟」中央公論社
◇塚本 学.編「日本の近世 <8> 村の生活文化」中央公論社
◇吉村 昭「ふぉん・しいほるとの娘 <上>」 新潮文庫
◇吉村 昭「ふぉん・しいほるとの娘 <下>」 新潮文庫

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January 16, 2019

絶滅への道をたどるマゲシカ

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今月の9日―
政府が日米合意に基づく米空母艦載機の陸上離着陸訓練-FCLP-の硫黄島からの移転先として、
鹿児島県西之表市にある無人島の馬毛-マゲ-島を160億円で買い取ることで、地権者と大筋合意した――
との報道に、その巨額さに驚かされつつ、どんな背景や事情に拠るものか、と調べてみる気になった。

馬毛島は、種子島の西方12kmの東シナ海上に浮かぶ、面積8.20㎢、周囲16.5km、最高地点は島中央部の岳之越で高さ71.7mという、ごく平坦な小島である。
この島のみに固有分布するというニホンジカの亜種マゲシカで知られるが、
2000年頃には500~600頭生息していたというこの希少種マゲシカも、岩石採取などの乱開発のために激減しているとみられ、この政府決定でいよいよ絶滅への道をたどることになるのだ。

歴史的に概観すれば、
弥生時代には人が住んでいたとみられる椎の木遺跡が島の南部に残り、
奈良平城京の時代にはすでに鹿革を年貢として納めたという記録がある。
鎌倉時代の1201年、平信基が種子島の領主となり、馬毛島は種子島家の属領となり、
江戸時代中期には、種子島家は馬毛島の漁業権を池田.洲之﨑.塰泊の三浦で許可している。
鎌倉時代に遡る馬毛島のトビウオ漁は、漁期になると島の海岸近くに漁師たちが季節移住して賑わった、という。
しかし、古代はともかく中世以降、人が定住していたという痕跡は見られず、ほぼ無人島であったろう、とされている。
馬毛島に人が定住したとみられるのは、南部で牧場経営がされていた昭和初期と、第二次大戦後の食糧難期に引揚者や種子島の農家の次男三男らによる入植が始まった1951年頃からで、1959年のピーク時には113世帯528名が集落を形成したが、
高度成長期から出稼ぎや離農による人口の過疎化がはじまり、
1973年には、国家プロジェクトの「石油備蓄構想」を見込んだ平和相互銀行が、傀儡会社馬毛島開発による島の買収を行なったため、人口減少はさらに加速、1980年には完全に無人島化した。
1995年、立石建設が馬毛島開発を買収して子会社化し、その後社名をタストン・エアポート株式会社に変更されている。
その開発計画は、日本版スペースシャトル-HOPE-の着陸場や使用済み核燃料中間貯蔵施設の誘致などが構想されたが、実現をみることはなく、わずかに採石事業などが行われてきた。
2006年には4000m滑走路建設の測量を目的に大規模な伐採が行われ、
翌2007年には、米軍空母艦載機の離発着訓練の候補地であると新聞報道され、地元では反対署名活動がひろがっていった。
以後、立石建設の脱税問題や債権者によるタストン・エアポート社破産申請など、
紆余曲折の騒ぎの果てに、このたびの政府発表「160億円で馬毛島購入」の断である。

読了―牧洋一郎.他「馬毛島、宝の島」南方新社―☆4
読了―斎藤貴男「<明治礼賛>の正体」岩波ブックレット―☆3

―今月の購入本―2016年09月

201609

◇梶井基次郎.他「青春の屈折〈上巻〉―全集 現代文学の発見 第14巻」學藝書林
◇中野重治.他「革命と転向―全集 現代文学の発見 第3巻」學藝書林
◇大岡昇平.他「孤独のたたかい―全集 現代文学の発見 別巻」學藝書林
◇佐藤春夫.他「方法の実験 ―全集 現代文学の発見 第2巻」學藝書林
◇最首悟.他「現代思想 2016年10月号 緊急特集*相模原障害者殺傷事件」 青土社
◇広河隆一「チェルノブイリ報告」 岩波新書
◇生井久美子「ゆびさきの宇宙―福島智・盲ろうを生きて」岩波書店
◇加藤陽子「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」 新潮文庫
◇野矢茂樹「心という難問 空間・身体・意味」講談社

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January 12, 2019

嗚呼、汝、破草鞋なり… 山頭火!

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生死を生死すれば、生死なし
煩悩を煩悩すれば、煩悩なし
自性を徹見して本地の風光に帰入せむ

嘻―嘻―、やっと解放された!!

実は、正月を挟んだこの1ヶ月ほど、
悩ましくも些か苦い日々を過ごしてきたのですが…
今夕、やっと解放され、ようやく初春を迎えた気分!!

悩みの種だったその正体については、
勝手ながら、ヒ・ミ・ツ・にさせていただきます、ネ。m(_ _)m

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そうそう、この二日間、ご心配をかけました、岸本おじさんの入院問題―
本日、病院へ行き、治療後の担当医師との面談で、
本人の希望も考慮の上、その必要なし、となった由、報せがありました。
誠に善哉、善哉、です。

来週の水曜日―16日には、
いつものようにガイドヘルパーと一緒に、岸本おじさんの九条詣で、
いつものように鰻重に舌鼓、茶店で愉しいひととき――
を、過ごすことになるでしょう。

―今月の購入本―2016年08月
201608

◇岡田喜秋「定本 山村を歩く」 山と渓谷社
◇岡田喜秋「定本 日本の秘境」 山と渓谷社
◇大津 透.他「古代天皇制を考える ―日本の歴史 08」
◇熊谷公男「大王から天皇へ ―日本の歴史 03」
◇シェイクスピア・小田島雄志.訳「マクベス」白水社Uブックス
◇シェイクスピア・福田恒存.訳「マクベス」 新潮文庫
◇P・ジェイムス・ホーガン原著.星野之宣「未来の二つの顔」 講談社漫画文庫

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January 10, 2019

車椅子の詩人岸本おじさんの「竹の花」

朝から宝塚へ、安倉南の岸本おじさん宅に赴き、夕刻帰参。
役所の障害福祉課と介護保険課へ、M君と共に三人で出向いた
担当のケア・マネさんとも、一時間余か、いろいろと話し合った。
お互いに抱いていたであろう誤解や行き違いは、かなりほぐれたかに見える。
あとは、彼自身の意志しだい、忌憚なくハッキリと伝えることだ。
それを何度も確認し合ったうえで、別れてきた。

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岸本康弘の「竹の花」-2006.07.04記

国内紛争の絶えないネパールのポカラで、学校に行けない最下層の子どもらのために、自ら小学校を作り、現地で徒手空拳の奮闘をつづけている車椅子の詩人こと岸本康弘は、20年来の友人でもあるが、その彼には「竹の花」と題された自選詩集がある。
その詩集の冒頭に置かれた「竹の花」の一節――、

少年のころぼくは粗末な田舎家で竹やぶを見やりながら悶々としていた
強風にも雪の重さにも負けない竹
六十年に一度花を咲かす竹。
半世紀以上も生きてきた今
ぼくも一つの花を咲かそうとしている
阪神大震災の時落花する本に埋まりながらストーブの火を必死で止めて助かった命
壊れた家をそのままにして、数日後機上の人になり
雄大なヒマラヤを深呼吸していた、太古に大地を躍らせて生まれたヒマラヤあの大地震も、の高山も天の啓示のように思えてきた。
それが語学校作りの計画へ発展していったのである。
―略―
初めは十三人で十日目には六十人になっていた。
薄いビニールの買い物袋に、ぼくが上げたノートと鉛筆を入れて、幼子が雨の竹やぶを裸足で走ってくる
ぼくは二階から眺めて泣いていた
こんな甘い涙は生まれて初めてのように思われる
帰国する前日、子どもたち一人々々が花輪を作りぼくの首にかけてくれる
おしゃか様になったね!と職員らがほほ笑む。
夜ヒマラヤを拝んだ
竹は眠っているようだった
螢が一匹
しびれが酷くなっていく手に止まった、その光で
ぼくの花が開く音がした

彼がこの詩を書いてより、すでに8年の歳月が流れた。
この8月で69歳を迎えるという彼は、生後1年の頃からずっと手足の不自由な身であれば、おそらくは、健常者の80歳、90歳にも相当する身体の衰えと老いを日々感じているはずだが、命の炎が尽きないかぎり、ポカラの子どもらとともに歩みつづけるにちがいない。
60年に一度きり、あるいは120年に一度きりとの説もあるが、一斉に花を咲かせ、種子を実らせて一生を終え、みな枯死する、という竹の花の不可思議な運命。それはこのうえなく鮮やかで見事な生涯でもあり、残酷に過ぎるような自然の摂理でもあるような感があるが、竹の花に擬せられたかのような岸本康弘の生きざまにも、また同じような感慨を抱かされるのだ。

2016.07―今月の購入本―2016年06 & 07月
201606
◇大山誠一「天孫降臨の夢―藤原不比等のプロジェクト」 NHKブックス
◇里中満智子「古事記 壱:」小学館 マンガ古典文学シリーズ
◇前山和宏「末期がん逆転の治療法」幻冬舎
◇水木しげる「水木しげるの古代出雲」 角川文庫
◇中村啓信「新版 古事記 現代語訳付」 角川ソフィア文庫
◇武田英子「地図にない島へ」農山漁村文化協会

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January 09, 2019

岸本おじさん、入院の大ピンチ!!

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水曜日-今日も九条へやって来た車椅子の岸本おじさんと
いつもの鰻屋、そして、いつもの茶店で語らっていたのだが……

付き添ってきたガイドヘルパーの話によると、
岸本おじさんの担当ケア・マネさん――
入院治療を嫌がる彼に、とうとう業を煮やしたか、
どうやら強引に話を進めた模様で、
明後日に、入院措置を取るべしと、
病院への送迎を手配し、
おまけに病院には、彼の弟と妹を呼んでいるそうな……

コイツはなんとか対抗措置を取らなければならぬ。
急遽、明日は宝塚行き、だ――


―今月の購入本―2016年05月
201605

◇梅原 猛「葬られた王朝―古代出雲の謎を解く」 新潮文庫
◇恵美嘉樹「日本の神様と神社―神話と歴史の謎を解く」 講談社+α文庫
◇孫崎 享「これから世界はどうなるか―米国衰退と日本」 ちくま新書
◇パウル・クレー「パウルクレーの芸術」 Kindle版
◇モンドリアン.他「モンドリアンと抽象絵画」Kindle版-世界の名画シリーズ
◇高島俊男「漢字と日本人」 文春新書
◇大岡 玲「不屈に生きるための名作文学講義」ベストセラーズ
◇津田一郎「心はすべて数学である」文藝春秋
◇上妻純一郎「レンブラント大全」 Kindle版

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January 08, 2019

五十歩百歩、されど…

ちょうど十年前の一文だが
この間、まあいろいろと御座ったものの
あまり変わり映えはしない、ネ。

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五十歩百歩、されど… -2009.01.08記

歳を重ねるごとに涙腺が弛む、なにかにつけて涙もろくなるというのは、どうやら当を得たことのようだ。
新しい年が明けたというに、新聞を見てもTVのNewsを見ても、どうにも暗い話題ばかりが眼につく昨今のご時世だが、それらの記事や報道ひとつに、はからずもつい涙してしまうことが、この頃ずいぶんと多くなった自分に、いまさら気づいては少なからず驚いたりしている。
はて、どうしてこんなにも涙もろくなってしまったのか、自分はこんなんじゃなかった筈なのに、伝えられる事件などの背後に潜む、その人の定めというか軛というか、そんなものが記事や報道から垣間見られたりすると、もう堪え性もなく涙してしまうのだ。
どう考えても若い頃はこんなじゃなかった。
自分というものを、兄弟であれ友人であれ先輩であれ後輩であれ、あるいは本のなかの虚構の人物であれ実在の人物であれ、他者とのあいだに共通項を見出すことなどそう容易にはありえなかったし、むしろ他者と区別すること、他者との異なりにおいて自分を見出そうとしてきたし、そうやって自分の像を作ってきたのではなかったか。
それなのに、もういつ頃からだろう、60歳を境にした頃からはとくに目立ってそうなってきたような気がするのだ。
考えてみれば、これはやはり、自分自身の人生観、その転変と大きく関わりがあるのだろう、と思える。そんな気がする。
自身の向後の人生が、これ以上のことはなにほどのこともなくほぼ定まっているかに見えてしまうようになった時、人は我知らずある諦観に達してしまうのだろう。
その諦観から、それまで自分とは大いに異なっていた筈の他者の人生が、そんなに違いを言いつのるほどのことじゃない、まあ五十歩百歩なんじゃないか、とそう受け止められるようになってくるのだろう。
そうなれば、無縁の他者に対してすらも同化しやすくなる、縁もゆかりもない他者の出来事にもかかわらず、その定めや軛に思わず感情移入してしまい、ついつい涙することも多くなる、ということか。
ある種の諦観や達観を境にして、たいした違いじゃない、五十歩百歩なのさ、というのも一方の真理なのだろう。
さりとはいえ、小さくとも違いは違い、その小異が大きな意味を持つ、というのもまた真理なのだろう。
願わくば、その両方に跨って大きく振れながら、残された命を生きたい、と思う。

-今月の購入本-2016年04月

201604
◇「河北新報のいちばん長い日―震災下の地元紙」 文春文庫
◇朝日新聞社「東日本大震災―報道写真全記録2011.3.11-4.11」朝日新聞出版
◇「ミケランジェロ画集」Kindle版-世界の名画シリーズ
◇「カラヴァッジョ画集」Kindle版-世界の名画シリーズ
◇雑誌「芸術新潮 2016年 04 月号」
◇ジル・ドゥルーズ「差異と反復」河出書房新社


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January 07, 2019

4日ぶりの外出――

N夫妻から年始の挨拶を兼ねた昼食の誘いだった。

谷町9丁目から鶴橋へと向かう、小橋町交差点を越えてまもなくの処
焼肉と冷麺の店だった。

家族3人で出かけたのだが
JunkoもKaorukoもしっかりと食べたものだから
晩ご飯は抜きとなった――

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「サピエンス全史<上>文明の構造と人類の幸福」を読了

著者の拠って立つところ、その史観には大いに共鳴・共振できるが
同心円を螺旋様に進むが如き論述は些かくどく、時に辟易とさせられるものあり。


2016.03―今月の購入本―2016年03月
201603
◇小島英記「幕末維新を動かした8人の外国人」東洋経済新報社
◇スベトラーナ・アレクシエービッチ「チェルノブイリの祈り―未来の物語」 岩波現代文庫
◇上田正昭「渡来の古代史―国のかたちをつくったのは誰か」 角川選書
◇堀口大學「月下の一群」 講談社文芸文庫

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January 06, 2019

今日も一日、家から出ず――茫々漠々…

<鏡の魔術>-2011.07.09記

「壁の間に影は重く沈む/そしてわたしはわたしの鏡のうちへと降りる
 /死者がその開かれた墓へと降り行くように」-ポール・エリュアール
「鏡の中に/わたしは見る/夢を鏡の中の夢を夢見る/やさしい男を」-E.E.カミングズ

表現主義・超現実主義芸術にあっては、
反映するものと反映されるもの、映像と歪曲―鏡映の類は枚挙にいとまがない。
鏡の隠喩-メタフオー-は、古代以来、文学にはしばしば見受けられる。
とりわけヘレニズムと中世期に愛好された。
盛期ルネツサンス以後、「マニエリスム」において、
この隠喩は、不安、死、時間のモテイーフと同様に、殆どひとつの幻覚とまでなる。
レオナルド・ダ・ヴィンチ は、ローマ滞在中、八角形の鏡の間を構築しようとした。
視覚の迷宮である。

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パルミジャニーノ-Parmigianino-こと、フランチェスコ・マッツォーラというパルマ生まれの男が、
1523年、凸面鏡を前にして、一幅の奇怪な自画像を描いた。-Photo「凸面鏡の自画像」
仮面美を思わせる少年の貌は、なめらかで測り難く、謎めいている。
表面の分解を通じて、それはほとんど抽象的な印象をさえ喚起する。
凸面鏡による遠近法の歪曲の中で、画面の前景を、
一個の巨人症的な、解剖学的にはもとより不可解な手が占めている。
部屋は眩暈を起こさせるような痙攣的な動きの中に展開する。
窓はそのごく一部分だけが、わずかに、やはり歪んだ形で見えていて、
それが弧状の長辺三角形を形づくっており、光と影がそこに異様な徴を、
驚異を喚び起こす象形文様-ヒェログリフを生みなしているように見える。
このメダル状の形をした画面は、機略縦横の才智を生む定式の解説図の用をなしている。
それは、当時の概念を援用していうなら、
才気煥発の綺想体-Concetto、すなわち視覚的形態における鋭敏な先端絵画である。

時あたかも、マニエリスムの名をかちえた、新しい、一世を風靡する様式、その初頭にあたっていた。
以来150年間、この先端芸術は、ローマからアムステルダムに到るまで、
マドリードからブラハに到るまで、時代の精神的社会的生活を決定することになったのである。

「マニエリスムはヨーロッパ文学のひとつの常数」
また「あらゆる時期の古典主義への相補現象である」-E.R.クルティウス

古代より<五つのマニエリスム的時代>があった。
・アレクサンドレイア期/BC350―BC150頃
・ローマの白銀ラテン時代/AD14―138頃
・中世初期、とりわけ中世末期/1520―1650に及ぶ「意識的な」マニエリスム時代
・ロマン派運動期-1800―1830
・そして現代直近の1880―1950の時代
これらの時代、そのマニエリスム形式は、いずれもはじめは「擬古典主義」に捕らわれているが、
やがてその表現衝動を強化していく。
それは「表現的」になり、ついには「歪曲的」「超現実的」「抽象的」になっていく。
  ―G.R.ホッケ「迷宮としての世界-上」岩波文庫より

―今月の購入本-2016年01 & 02月

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◇磯田道史「無私の日本人」文春文庫
◇磯田道史「武士の家計簿―<加賀藩御算用者>の幕末維新」新潮新書
◇雑誌「使える! 数学」週刊ダイヤモンド 2016年1/23号
◇楊 海英「日本陸軍とモンゴル―興安軍官学校の知られざる戦い」 中公新書

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January 05, 2019

なんだか、倦怠気味の、長い一日

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一日中、家から一歩も出ず
レーヴィの「アウシュヴィッツは終わらない-これが人間か」朝日選書を
やっと読み了えたが
読書三昧かといえば、それほどのこともなく
なんだか、倦怠気味の、長い一日だ……


―今月の購入本-2015年10 & 11月

201511
◇宮本常一「忘れられた日本人」ワイド版 岩波文庫
◇「日本残酷物語」 旧版 全5部+現代篇2部 計7冊 平凡社
◇杉山 春「ルポ 虐待:―大阪二児置き去り死事件」 ちくま新書
◇桐山 襲「パルチザン伝説・コペンハーゲン天尿組始末」電子本ピコ第三書館販売

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January 04, 2019

完成Openがいつのことに?

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未だ改装の工期定まらず
拠って、
完成Openがいつのことになるやら――


10時半頃、携帯が鳴った
岸本康宏宅からだ、九条に来るという
新年早々だが、二週間ぶりだし
話したいことはいろいろとあるにちがいない……

新年早々の四日-岸本康弘はいつものように九条へ
いつものように林田鉄と会い、共に時間を過ごす
そしていつものように鰻重に舌鼓――

身体の不自由な彼は、発話もままならぬから
こうして、伝えたいことをワープロで書面にしてくる

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林田様

いつも有難うございます。
いよいよ手の指も動きづらくなって来ました。
つらいことですが仕方がありません。
わが人生の最後の事業に挑んで行こうと思います。
十代からの短歌を選んで歌集を発刊します。
散乱していますので探すのに大変です。
詩集はあと一回、新しいものを出したいと思っています。
今までの中であまり気に入ったものがないので、是非そうしたいです。
それを終えて死にたい。あと一年ほどです。
いずれにしても資金がないのが悲痛です。
屋敷を抵当にしたいです。
とにかく踏ん張って努力するのみです。
ご支援、お願い致します。

  十二月二十八日             岸本康弘


―今月の購入本-2015年08 & 09月
201509

◇鶴屋南北「東海道四谷怪談」 岩波文庫
◇田中貢太郎「南北の東海道四谷怪談」 Kindle版
◇野呂邦暢「失われた兵士たち―戦争文学試論」文春学藝ライブラリー 文藝春秋
◇宇野邦一「ドゥルーズ 流動の哲学」 講談社選書メチエ
◇宇野邦一「ドゥルーズ―群れと結晶」 河出ブックス 河出書房新社
◇「自由自在-中学-」数学.国語.理科.社会.英語―受験研究社

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January 03, 2019

幸運のカギ=趣味、にありと云われても…

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正月も3日、ようやく例年のごとく近くの住吉大社へ
元日は約148万人が初詣に訪れたという住吉さん
さすがに3日目となると混雑ぶりもかなり緩和していたのではなかったか

いつものことだが、列に並んで引いたおみくじは、第十番-小吉
「住吉の松吹く風の音絶えて 
うらさびしくもすめる月かな」 平経盛
このみくじにあう人、心安らかに平穏な日々を得ます。
○諸 事 
  あえて争うことなく、心豊かに過ごせば至福の時が得られましょう。
  短気は禁物です。
○幸運のカギ = 趣味  と、あり――

昨日は、連合い殿の実家へと、夕刻から出向いたのみだし
今日も住吉さん詣でだけの、ゆるゆるノンビリばかりの正月三ヶ日だ。

―今月の購入本-2015年07月

201507
◇吉本隆明「際限のない詩魂―わが出会いの詩人たち」詩の森文庫 思潮社
◇鮎川信夫.他「戦後代表詩選―鮎川信夫から飯島耕一」詩の森文庫 思潮社
◇鮎川信夫.他「戦後代表詩選続―谷川俊太郎から伊藤比呂美」詩の森文庫 思潮社
◇文芸春秋.編「教科書でおぼえた名詩」 文春文庫

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January 01, 2019

新年を言祝ぎご挨拶- 2019年は十干十二支の亥年とや-

0101

新年を言祝ぎご挨拶申し上げます。

2019年は十干十二支の亥年とや-

或る書に曰く
亥の年の生れは一代の守本尊阿弥陀如来なり。
此人は前世にては黒帝の御子なり。
北斗の巨門星より白米一石と金子六貫目を受得て今生へ生るゝなり。
此人は前世にて慈悲善根を為したる故に今生へ其報ひ来り衣食に満又手の芸ありて財宝四方より集ひ来るべし。と――

私は、亥ではなく申年なのだが、
「衣食に満又手の芸ありて財宝四方より集ひ来るべし」の如く
念願の小屋づくりが滞りなく運ぶことを期しつつ
全力投球で邁進致しますので本年もよろしく願います。

    巳亥年元旦-2019.01.01  四方館主宰 林田 鉄 拝

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